「ハワイに電車が通るかも」ということは私がまだハワイに住んでいた10年程前から言われていたことで、その当時は遠い未来のことだろうと思っていました。むしろ実現しないだろうと思っている人の方が多かったと思います。
しかし、昨日たまたまテレビをつけると「日立がハワイに鉄道」という見出しのニュースが放送されていました。しかも車両が公表されているではありませんか。現実味を帯びて俄然興味が湧いたので色々調べてみました。
鉄道開業のメリットとデメリット
まず何で鉄道が必要かというと、ハワイは完全に車社会で公共交通機関もザ・バスしかありません。年々交通渋滞が深刻化していると言われています。鉄道事業開業によって周辺道路の渋滞緩和と観光客の利便性向上が期待できます。また、鉄道工事によって雇用の増加に大きく貢献しているのも事実です。
その反面莫大な建設費が必要になるので、住民にとっては本当に鉄道が必要なのかという反対意見が多いのも事実です。難しいことは私にはよくわかりませんが、もし自分がハワイで税金を収めていて、いつ完成するかわからない工事に税金を使われるとなると嫌ですよね。前述しましたが、10年前は誰も実現すると思っていなかったので。
2018年に一部開業予定
ざっくり路線を説明すると、コオリナリゾートがあるイーストカポレイからアラモアナの32キロ21駅をアメリカ初の自動無人運転で運行します。2018年にイーストカポレイからアロハスタジアム間9駅の一部運行が始まり、2021年にホノルル国際空港を含む前線が開通する予定です。
運行スケジュール
毎日午前4時から深夜0時までで、通勤時間のラッシュアワーには5分おき、それ以外の時間は10分おきの運行予定です。運賃はザ・バスと同程度を予定しているそうです。電車内にはサーフボードや自転車、ベビーカーなどの収納スペースがあるので、観光客にも使い勝手が良さそうですね。
全21駅を紹介
アラモアナからイーストカポレイ間の全21駅とアラモアナからの所要時間を紹介します。
駅 | 所要時間 |
---|---|
Ala Moana | 0分 |
Kakaako | 2分 |
Civic Center | 3分 |
Downtown | 4分 |
Chinatown | 5分 |
Iwilei | 6分 |
Kapalama | 8分 |
Kalihi | 10分 |
Middle Street | 12分 |
Lagoon Drive | 14分 |
Honolulu Airport | 16分 |
Pearl Harbor Naval Base | 19分 |
Aloha Stadium | 21分 |
Pearlridge Center | 24分 |
Pearl Highlands | 28分 |
Leeward Community College | 29分 |
Waipahu Transit Center | 31分 |
West Loch | 34分 |
Hoopili | 36分 |
UH West Oahu | 40分 |
East Kapolei | 42分 |
地名ではわかりづらいところもありますが、空港、アラモアナ間だけではなく、観光スポットやショッピングスポットが網羅されています。また、今までザ・バスでは少し行きづらかった場所にも駅ができる予定なので、2021年からはハワイの歩き方も激変する可能性がありますね。
まとめ
いかがだったでしょうか。ハワイ初の本格的な鉄道事業で、住民の生活スタイルだけでなく観光客の滞在スタイルまでもどんどん変化していくんでしょうね。まだまだハワイから目が離せません。